2023年5月24日 (水)

高知県のお遍路⑤

高知県のお遍路3日目。
ホテルの海岸→足摺岬にある38番金剛福寺→足摺展望台→竜串海岸→39番延光寺→ホテル。この日はゆっくりと海岸を楽しんだ。

ホテルの案内に、海際まで散策できるとの地図が書かれていたので行ってみた。なんと見事なジオ!
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遠くには釣りをしている人達が、、、いいなあ、何が釣れるのかなあ、時間があれば、私もしたかった、、、

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遠くには釣りをしている人達が、、、いいなあ、何が釣れるのかなあ、時間があれば、私もしたかった、、、
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【38番金剛福寺】
見事な伽藍でした。
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門を入ると、亀さんが迎えてくれる。
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右の建物が本堂。池の周りは、色とりどりの巨岩。
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右奥は、多宝塔。
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左奥の方にある大師堂
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右手前は鐘楼、少し遠くの中央の建物が本堂。
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納経所での話によると、大師堂をさらに奥へ行くと、岩がたくさん置かれているとの事。
行ってみると、このような光景が・・・住職さん、よほど岩がお好きなんですね!私も花より岩の方が好きです。
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《ご本尊》千手観世音菩薩
《真言》おんばざらたらまきりく

【足摺岬展望台】海面から80メートルの断崖絶壁だそうだ。
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このあたりの植物相は、南国感たっぷり。
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【竜串海岸】
ここも楽しみにしていた箇所。誰もいない海岸で、二人でこの見事なジオを眺めながら、途中スーパーで買ってきたお弁当を食べた。
太陽を真正面で受けたので、しっかり日に焼けてしまった。
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【39番延光寺】高知県最後のお寺。
梵鐘を乗せた赤亀にびっくり。境内の池に住んでいた赤亀が竜宮から梵鐘を背負って帰ってきたとの伝えがある。
その鐘には延喜十一年(911年)の年号が刻まれており、国の重要文化財になっているとか。
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右端がその鐘楼。
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本堂と大師堂
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納経所と本堂の間の渡り廊下とお庭。
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《ご本尊》薬師如来
《真言》おんころころせんだりまとうぎそわか

【足摺宇和海国立公園・大岐海岸】
綺麗な砂浜、波も穏やかで、ほんとに天気の良い一日でした。
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2023年5月21日 (日)

高知県のお遍路④

高知県のお遍路2日目の2回目。今回はお寺の写真ばかりです。

【33番雪蹊寺】
平地にある小さなお寺だが、弘法大師が開祖。運慶の薬師如来が本堂裏の霊宝殿にあるとか、でもその時知らなかったー。ちゃんと予習しておくべきですね。鎌倉時代以降一時廃寺の運命に。戦国時代に再興したが、明治初期の廃仏毀釈によりまた廃寺。10年後復興。
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《ご本尊》薬師如来
《真言》おんころころせんだりまとうぎそわか

【34番種間寺】
田畑が広がり、民家の点在する細い道をうねうねと行った先に、突然広い駐車場が現れた。
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《ご本尊》薬師如来
《真言》おんころころせんだりまとうぎそわか

【35番清滝寺】
山の中のすっきりと整ったお寺。とても気に入ってしまった。
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右が本堂で、左が大師堂
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双子のように並んだ建物が印象的。
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納経所への道
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《ご本尊》厄除薬師如来
《真言》おんころころせんだりまとうぎそわか

来た道を戻る。お遍路では、このような幅の狭い山道を行ったり来たりしている。
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【36青龍寺】
中国の青龍寺を模して弘法大師が建立したという古刹。

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こういう長い階段が龍を暗示させているのかな?
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左側に滝があり、行場となっている。
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本堂
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階段脇に並んでいる像。
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《ご本尊》波切不動明王 (弘法大師が唐へ渡るとき、暴風雨を鎮めてくれたことから、航海の安全だけでなく、世間の荒波も鎮めてくださるという)
《真言》のうまくさんまんだばざらだんせんだまかろしゃだそわたやうんたらたかんまん

途中の景色。
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【37岩本寺】
本堂の格天井の多くの絵が有名。動物、植物、人物、仏画などジャンルを問わず、また、描き方も様々で楽しい。
それなのに、私たちは本堂では写真を撮ってはいけないと思い、撮らなかった。ちょっと残念。

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なんとインターナショナルな階段。
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鐘楼の隣は、大師堂。本堂は、奥を右に少し登る。
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下は、納経所。
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《ご本尊》不動明王、観世音菩薩、阿弥陀如来、薬師観音、地蔵菩薩の五尊
《真言》のうまくさんまんだばざらだんせんだまかろしゃだそわたやうんたらたかんまん
    おんあろりきゃそわか
    おんあみりたていせいからうん
    おんころころせんだりまとうぎそわか
    おんかかかびさんまえいそわか

この時点で夕方5時を過ぎ、ここから足摺岬まで夕暮れを走る。到着は午後7時20分、真っ暗だった(2月下旬だったので)。
せっせと回った一日だった。

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2023年5月18日 (木)

高知県のお遍路③

お遍路の続きを書こう、やっとその気持ちになった。
オータンについて書いた後、他の外国の事を書きたくなってしまい、収拾がつかなくなってしまったのだ、恥ずかしい話。

まだ、高知県2日目。この日は、高知城→32番禅師峰寺→桂浜→33番雪蹊寺→34番種間寺→35番清滝寺→36番青龍寺→37番岩本寺→足摺岬泊 と頑張った。

【高知城】日本で唯一本丸の建築群がすべて現存する、江戸時代の姿を今に伝える城郭なのだそうだ。以前からこのお城には興味があったのだが、遍路優先の為、開館前に出発しなければならず、城壁を回っただけに終わった。
昭和初期、高知城は国宝だったので、この立派な追手門の前には「国宝高知城」の石碑が残っている。今は、国指定重要文化財。
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高知城の石垣は、近江の技術者集団によるものとか。雨の多い土地柄を考慮し、崩れにくく撥水能力も高い野面積が見事。
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石垣が見事に構成されていて、もう見とれるばかり。
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この本陣に入りたかった、、、門を前にして去るとは、ほんと残念!!
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梅林が咲き始めだった。このしだれ梅は黒色の門を背景に際立っていた。

【32番禅師峰寺】石段の横には縞模様の奇岩、本殿の前にも奇岩。

まずは、駐車場。ここは普通。
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山門
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階段脇の奇岩
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正面が本殿。その正面にある奇岩。
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奇岩について岩の種類を尋ねたのだが、知らないとの事。タモリさんのようにすぐに分かったら嬉しいのになあ。
ここは、海上安全祈願の為に来る人が多いとか。境内からの眺め。
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《ご本尊》十一面観世音菩薩(弘法大師自刻と言われる)
《真言》おんまかきゃろにきゃそわか

【桂浜】途中だったので寄ってみた。
有名な坂本龍馬の像。こんなに大きいのね。砂浜に立っているのかと思っていたが、少し高台にあった。
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龍馬が見つめている太平洋。
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波打ち際にいる親子が何をしているか、お分かりになるだろうか?
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桂浜には五色の石があるといわれているので、それを拾っていると思われます。
手前の方は砂浜なのに、海に近づくと見渡す限り小石になります。
そういう私も、ちゃんと拾ってきました!
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太平洋の荒波、この時は、穏やかでしたが。
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今回は、ここまでにしたい。
気が付くと、5月になって初めての投稿だった、、、

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2023年4月30日 (日)

皇居の東御苑

先週、映画の後、久しぶりに東御苑のつつじを見たくて行ってみた。
少し遅めだとは分かっていたのだけれど、これ程とは思っていなかった。

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な、なにも無い!

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さみしい・・・

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ええええーっという感じ。体調が悪くて(コロナでもインフルでもなく、細菌の仕業だった)2週間ほど籠っていたら、いつの間にかタイミングを逸してしまった。
過去の写真を探したら、2015年4月25日はこのようだった。

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数日遅かっただけ。それなのにこの違い、もうショック。
温暖化ですべてが早く咲くようになったのですね。

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2023年4月24日 (月)

オータン(Autun)のサン・ラザール大聖堂(Cathedrale St-Lazard)②

前回からの続きで、オータンのサン・ラザール大聖堂の中を見てみよう。
(この頃まだSDカードが高価だったので、写真のサイズは2M前後に設定し、おまけに暗さに弱いデジカメだったので、堂内での写真はほんとに暗くて、特に望遠で撮ると、全く真っ暗になった。)

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灰色一色の薄暗い堂内、大きな天井アーチ(ヴォールト)、それはきれいな半円形ではなく、頂上が少し角ばっている所を見ると、ゴシックにも近いのかもしれない。身廊と側廊を隔てる大アーケードも軽い小尖塔、柱は角柱で飾られていますね。
柱頭も見えますが、ここでは複製が多く、本物は、階段を上がった上の部屋にある。
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真っ黒な写真を、彩度を上げたりコントラストを強調したりと加工した。それでも、はやり不明確。
この場面はマリアの出産(キリスト降誕)のよう。2枚目、左側の狭い場所に、ヨセフが頬に手を当てて心配そうにしているのが見える。人間味あふれる表現がいい。

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上を見ると、ロマネスク特有の、高窓の下に偽の三連窓(トリフォリウム、ゴシックだとほんとの窓になり、その後ろは狭い通路がある)。高窓の上方は、かなり古く見える。

階段を上がって、柱頭が説明のプレートと共に並んでいる別室に入った。P1020461
「La pendaision de Judas」
こんなショッキングな場面からお見せして申し訳ない。これは「ユダの首つり」。両側には翅のついた2匹の悪魔が、袋の付いた紐を引っ張っている。この袋はキリストを売ったお返しに受け取ったお金の入った巾着。
タンパンでも示したように、巾着はその袋を持っている人の暴力とか悪意を象徴している。そして、この図は、罪とか背信後の懲罰を表しているのだ。

罪と言えば、人類最初の殺人事件の「カインとアベル」の話、兄のカインは、最良の羊を献上し神に受け入れられた弟アベルに嫉妬し、アベルを殺してしまう。
下の柱頭は、その後、神がカインに”アベルはどこか”と尋ねている場面だ。「知らない。私は弟の番人ではない」とうそぶくカイン。
右手に棒を持ったカインの足の後ろには、生気のない両足が見える。上半身は葉っぱで見えない。つまり、生きてはいないことを示している。
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「3つの頭を持った鳥」
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「エジプトへの逃避」可愛いキリストを大事そうに抱えているマリア。馬も両側に植物も丁寧に彫られている。
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「眠るマギへのお告げ」
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これは、有名な柱頭だ。眠っている3人のマギのもとへ天使が来て、その一人の指にそっと触れ「ヘデロのところ(エルサレム)には帰るな」と告げる。ハッとして目を開けた一人のマギ、他の二人はぐっすりと眠っている。天使の左手が指さす方向を見てみると、「神秘の星」が光っている。
目を覚ましたマギは理解した、エルサレムに戻って幼子の事をヘデロ王に話せば、きっと殺しに来ると。その眼には驚きと緊張、確信、決意などが感じられる。
布団の形が円形というのも不思議だが、線が丁寧に描かれていることを考えると、この場面では大事な要素なのだろう。この半円の繊細な線で、より神聖さを表しているのではないだろうか。

実は、マタイによる福音書には、「・・・黄金、乳香、没薬を贈り物として捧げた。ところが、「ヘデロのところへ帰るな」と夢でお告げがあったので、別の道を通って自分たちの国へ帰って行った。」としか書かれていない。絵画においても、残念ながら、この場面の絵は見たことがない。それほどマイナーな場面をこれほどまでにスマートに表現し、すべてが人々に理解できるように描いている技術に驚く。

次のは「東方3博士(マギ)の礼拝」
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ロラン美術館の中庭 ここには、有名な「オータンのエヴァ」がいらっしゃる。
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この艶めかしいお姿の女性がエヴァ。左手にリンゴを持って、視線の先にいたと思われるアダムへ渡そうとしているところ。
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ところが、リンゴを握っている指の先、画面の左の方を見てほしい。植物の枝に、鋭い爪が引っかかっているのがお分かり頂けるだろうか?
これは、悪魔の爪。エヴァの後ろには悪魔がいるのだ!

この彫刻は、もともとタンパンの下のラントーに置かれていたのだが、18世紀の改築の際、捨てられたそうだ。ということは、それまでは教会に入る老若男女すべての人がこれを見ていたはず。女性の裸体には、悪魔がいると伝えているのだろうか?

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上で示した「3つの頭をもつ鳥」の複製が堂内にあった。

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「悪魔の誘惑」?
そろそろ、オータンを終わりにしよう。
久しぶりにロマネスクについて書き、非常に楽しかった。

 

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2023年4月20日 (木)

オータン(Autun)のサン・ラザール大聖堂(Cathedrale St-Lazare)①

久しぶりに、教会についてアップしてみたくなった。

フランスのオータンについて書こうと、パソコンの外付けハードディスクの写真を探したら、2008年のフォルダーに入っていた。そうだそうだと旅の断片が浮かんできたが、悲しいかな訪問した年月を忘れる程、ブログを書いていなかったことを後悔した。興味を持ち続けていないと、こうやって、少しずつ忘れていくのね・・・
もう、様々なことが記憶のかなたにあるので、手短に写真をアップするだけにしたい。

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オータンAutunは、ブルゴーニュ地方の中心都市デイジョンから南西60キロほどにあるローマ時代からの街。
このサン・ラザール大聖堂(Cathedrale St-Lazare)は、12世紀中頃に建造され、(病死後4日目にキリストによって蘇った)ラザロの遺物がもたらされたことによって巡礼者が絶えなかったそうだ。
今では、ロマネスク様式と呼ばれるその当時のタンパンや堂内の柱頭彫刻によって有名となっている。

外観だけをみると、どうみてもゴシックにしか見えないが、それは15世紀に尖塔など外観のほとんどを改修したため。ロマネスクは内部に残っている。

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写真の詳細が見にくくて申し訳ないが、ガーゴイルが面白かった。
ここに出ているすべて異なる生き物というかキマイラは、右端はヒョウの頭部のよう、2番目は鳥の頭のよう、3番目はえらがあるので魚かなと思いきや足があるように見える。次のは、どうみてもこうもりの頭、口を開けて誠に気持ち悪そう。

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この有名なタンパンは、最初の写真の建物の右側の側面にあった。
主題は「最後の審判」。中央の王座にはキリスト、彼の右手側に天国、左手側に地獄が表されている。
このタンパンは、印象として鮮明でなく、私には読み解けない箇所ばかりだが、詳しく見ると、面白い場面もある。

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分かりやすいのは、やはり地獄だろう。キリストの左手側、つまり向かって右半分の中程。聖ミカエルと悪魔が天秤で人の魂を測っている、悪魔に捕まえられている人は、足も何か下から出た3本指の長い手のようなものに絡みつかれていて、その表情は泣きそうだ。

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その下の横に細長いまぐさ(ラントー)には、審判の開始のラッパが鳴り、お墓から蘇った人達がいるのだが、その一人が、上からの悪魔の大きな手に挟まれて、地獄へ連れていかれそうになっている。それを見ている左側の袋を持った人物は、ギャーッ!と歯を見せて大きな口を開けて、恐怖を示している。この袋の中はお金、吝嗇な人を表しているのだ。両側の人物達も、顔に手を当てたり、ふさぎ込んだりして、絶望的な雰囲気を出している。

次は、天国側を見てみよう。
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整然と並んでいる。上段には聖母マリア、その下には、キリストに仕える人達か?左端にある建物のような表現は「天上のエルサレム」で、天使たちが善人の魂を引き上げている。

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その下のラントーには、地獄と同様にお墓から蘇った人物がいるのだが、彼らは、上を向いていいて、天国へ行くのを待っているように見える。

面白いのは、この写真の中央で、右肩からずた袋を下げ、歩いているように見える2人。その袋の中央には、右の人物にはホタテガイが、その後ろの人物には十字架が彫られている。つまり、前者はサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かっている巡礼者、後者はエルサレムに向かっている巡礼者なのだ。

人々に審判後の世界を見せていたタンパン、それによってキリスト教義を伝え、人に善悪を教えていたのはわかりますが、教会へ行く度、これを見ることになる人々は、どう思っていたのでしょうね。少しは姿勢を正そうとするかもしれないけれど、”わかっちゃいるけど変えられねえ・・・”だったのでしょうか?

教会内部と柱頭などは、次回としたい。

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2023年4月17日 (月)

SSL化されました。安全です。

長年、自分のブログを放りっぱなしにしていた為に、セキュリティ対策がなされていませんでした。

ほんとうに申し訳ありませんでした。
SSL化されましたので、これからは安心してお読みください。

再び書き始めた頃、自分のブログ上部に書かれている”セキュリティ保護されていません”というメッセージに、どう対処すればよいのか全く分かりませんでした。以前は(一体、いつのことを言っているのか自分でもわからない)、こんなメッセージはなかったのに・・・

スマホではどう表現されているのだろうと、先日初めてスマホで見てみると、なんと!トップに”安全ではないサイトです”というメッセージが!!!もう、ビックリでした。

これは、対処が必要です!急いでネットでどう対処すればよいか探し、ようやくSSL化が必要と判明。さらに、ココログではどうすればSSL化できるのか、Q&Aを探してやっとその解決方法にたどり着きました。

まだ、自分のブログがウィルス感染などはしていないものの、かつては(大昔ですが)ソフト開発にかかわっていた身としては、ほんとに情けないことになっていました。一番、心配していたことなのに・・・

セキュリティ対応が遅れたこと、誠に申し訳ありませんでした。

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高知県のお遍路②

高知県1日目の続き。

29番国分寺 
国分寺という名前は、徳島の国分寺と同様に、やはり歴史がある。
この地は、なんと歴史で習った「土佐日記」の作者、紀貫之(868-945?)が国司として4年間滞在した国府の地なのだそうだ。

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こけら葺きの素敵な屋根が見える♪

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この本堂(金堂)は、昭和初期には国宝に指定されていたが、今は、国指定重要文化財となっているとか。
説明によると、天平文化に模した寄棟作りが特徴で、内部の海老虹梁は土佐最古だそう。
朱印帳に記帳していただいた後、この金堂と収蔵庫の拝観(500円)をさせていただいた。
金堂では、確かに、見事にカーブしている垂木の説明があり、また、珍しい梵字で光明真言を描いた室町時代の珍しい円形の仏画がかかっていたと記憶している。

御本尊は、千手観音菩薩:真言 おんばざらたらまきりく

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納経所は、この写真の右奥の小さな屋根の下。有料拝観は、確か正面の入り口から入ったような・・・
収蔵庫は鍵がかけられていて、私たちの為に開けてくれた。こじんまりとしているけれど、国指定重要文化財の藤原時代中期桧1本彫りの美しい薬師如来像と鎌倉時代の寄木作りの薬師如来、そして、絹本の金剛界と胎蔵界の曼陀羅などを見せていただいた。

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本堂は右の建物、弘法は左の建物、その左に納経所の建物。それだけだった。
実はここ、少し変な位置にあった。すぐそばには、下の写真のように、両側の道路とは一段下がった長い長い立派な参道があった。その向かう先は、土佐神社。
その脇に、くっ付いているようなお寺だった。かつては同居していたはず。きっと今でも同じ人物が管理者なのかもしれない。
今まで見たのは、お寺のほうが大きくて神社が忘れ去られたようになっていたが、ここは逆のようだ。

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夕方5時までに時間が無くなってきているので、焦る。

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見事な階段💛

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本堂 ご本尊:文殊菩薩 真言:おんあらはしゃのう

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弘法 私たちは、5時の締切に間に合うようにと急いで済ませたが、この写真のお二人は、ぴったり寄り添って、小さな声でゆっくりと般若心経を唱えられていた。そして、ちゃんと5時に間に合っていた。お見事!

最後の日、牧野植物園に入園する前に再度ここへ訪れて、お庭と宝物館を拝観させていただいた。
今日は、ここまで。

 

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2023年4月12日 (水)

高知県のお遍路①

2023年の最初の旅は、2022年11月に再開した四国遍路の続きで、3泊4日の高知県お遍路旅から。
2月下旬、天気は崩れることなく、連日快晴。まずは、全行程。

1日目:羽田空港→高知龍馬空港(レンタカー)→27番神峯寺→28番大日寺→29番国分寺→30番善楽寺→31番竹林寺→高知市内泊

2日目:高知城散策→32番禅師峰寺→33番雪蹊寺→34番種間寺→35番清滝寺→36番青龍寺→37番岩本寺(17:00発)→足摺岬泊(19:20着)

3日目:ホテル敷地内海岸散策→38番金剛福寺→竜串海岸→39番延光寺→足摺岬泊

4日目:9:00ホテル発→ジョン万次郎生家→13:20竹林寺庭園と宝物館→牧野植物園16:00頃まで→高知龍馬空港→羽田空港

高知県を終わったことで、徳島県1番札所から高知県を経て、愛媛県64番札所まで繋がった。
前回同様に高知県のお寺をアップしていきます。さらに御本尊の真言も。

【1日目】
快晴、珍しく飛行機から富士山が綺麗に見えた。気持ち良いスタート!
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高知県の道を運転し始めて、一番目に付いたのは、ビニールハウスが多いこと!
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その次は、避難タワーの存在。それから、道路上に書かれている数字をよく見た。きっと、標高を示しているのだと思う。
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27番神峯寺へ山道を行く。
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山道を行くのは慣れてきた。この道は、舗装されているだけ有難い。未舗装の道もあるし、これより細い道もたくさんあった。車のナビではこのような感じ。
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随分登ってきた。遠くに太平洋が見える。
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神峯寺と神峯神社の参道は2つに分かれているが、が昔は共存していたのでしょうね。
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ここは、どうもお花のお寺らしく、つつじやサツキに木が綺麗に刈られていた。4月下旬は見事なことでしょう。本堂は、奥の階段の登ったさらに奥にある。
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御本尊は、十一面観音菩薩:真言は、おんまかきゃろにきゃそわか

28番大日寺へ向かう。
山を下りる途中、動くものを見つけ、急いでシャッターを押した。狸かな?
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海岸を左に見ながら、高知市の方へ車を走らす。
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28番大日寺
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御本尊は、大日如来:真言は、おんあびらうんけんばざらだとばん

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こちらも、つつじが小山にきれいに剪定されて植えられていた。苔むした石仏も趣がある。
清潔感あふれるお寺。

次の29番国分寺の駐車場からお寺に向かう道で、見つけてしまった。何を隠そう、私もマンホーラー(こんな名前があるなんて知らなかった)の一人。随分昔から、絵柄の面白さから旅行先でマンホールを見つけると必ず撮っていた。しかし、絶対その地で見つける!という強い意志はなく、見つけたら撮る、という感じ。
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オナガドリと左下は県花のヤマモモかな、左上の植物は何だろう?バランスの良い絵柄ですね。

今回は、ここまで。

 

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2023年4月 8日 (土)

2022年の旅行⑦徳島のお遍路3

2022年の最後の旅行、徳島滞在のお遍路は、高知県の室戸岬周辺のお寺を回って終了となり、残った時間は、室戸岬のジオ探索としました。
翌日は予備日でしたので、もう1度訪れたかった鶴林寺、国分寺の石庭、大塚国際美術館で時間を調節し、徳島空港から羽田へ。
これで、ようやくボケ防止のために再開した2022年の旅行アップは終わりとなります。

【3日目高知県:みくろ洞→24番最御崎寺→25番津照寺→26番金剛頂寺→室戸岬の海岸線を歩く→室戸岬世界ジオパークセンター→阿南泊】

みくろ洞:若き空海が修行していたといわれる洞窟。向かって右側が修行を行った洞窟で、左が生活をしていた場所と言われている。昔は、海岸線が近くにあったそうだ。
それにしても、二つの洞窟入口前の鉄骨組はなんだろう?変!変!間違いで取り付けられたとしか思えない。
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若い空海が見つめていたここからの景色。彼の名前の由来はここ。
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24番最御崎寺 高知県室戸岬のスカイラインの途中にある。

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駐車場からの道。亜熱帯植物も混ざって大きく成長している。
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スカイラインをそのまま上ると、室戸岬灯台へ着く。天気も良く、スカッーとした最高の眺め。
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あまりの気持ち良さに、ウワー凄い!と喜んでいると、突然、ライン電話の音が流れてきた。
急いで開けると、「今からじいじとばあばの家に遊びに行っていい?」と可愛い孫の声!
「あのねえ、今ね、飛行機に乗ってそれから車でいっぱい走った遠くにいるのよ。だから、お家にはだれもいないのよ。」と言いながら、ビデオライン電話に、この海の景色を見られるようにした。
すると、孫は、「私も飛行機に乗ってそっちへ行く!!」「え、えーっ?!」
電話に出た息子も、「綺麗だねー」
この広大な景色を、タイミングよく、息子や孫と共有できて、その幸運に感謝。

25番津照寺 駐車場は少し離れた漁港にあり、少々迷った。
急な階段にギョッ。

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風が強い為か、本堂はガラス戸が閉まっており、それを開けて入り、お参りをする。
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26番金剛頂寺
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ここからは、室戸岬観光。
この辺りは、室戸ユネスコ世界ジオパークと呼ばれる地球の動きを見られる所。
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中岡慎太郎の像近くの駐車場に車を止め、海岸を歩く。この辺りは、1600~2800万年前の深海に積もった縞々の地形(タービダイト)が見られる場所。深海の地層が、フィリピン海プレートによって押され、ゆがみ、地上に押し上げられているのだ。

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上の方に、小さく室戸岬灯台が見える。

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まるで粘土のようにぐにゃっと曲がっていたり、反ったり、ずれたり、とにかくダイナミックな地層!さらに、斑レイ岩という石の存在も知った。
この到達しにくい場所に来ることができた事、本当にお遍路に感謝したい。

しかし、室戸世界ジオパークセンターで、高知県南の海の立体画像というのを見た時、ゾッとした。
高知県海岸から南、海底は少し平らに続いているのだが、数キロ沖にドカーンと崖のように深くなっているのだ。かなり幅広い範囲で、かなり深く沈んでいる海底。
これが、いつか、跳ね返る日が来るのだ。これが南海トラフ地震。地球の動きは感動を呼ぶと共に、恐ろしい存在だ。


【4日目:20番鶴林寺→(国分寺の石庭)→大塚国際美術館→徳島空港】

冬なので、このような景色の中を行く。
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見にくいけれど、遠くに沈下橋が見える。

20番鶴林寺 

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このお坊さん達とは同じホテルだった。まさかここで会えるとは思ってもいなかったので、このような姿が見られてほんとラッキー。撮っては失礼かなと思いながら、かなり離れてからそっと撮った。
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近くの遍路の道。ここは山の上の方なので、歩きの場合は、かなりきついでしょうね。
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大塚国際美術館は、これで3度目。それなのに、すべての作品を見ていない。
あまりにも広すぎる。毎回作品が増えていて、全く迷路。

地下3階の、久しぶりのイタリア、フランス、トルコなどの教会に、もう胸がいっぱい。頭の中では、ヨーロッパの至る所にある教会や修道院が次々とぐるぐる回るように出てきた。まるでドラえもんの”どこでもドア”を通ったかのように、スーッとヨーロッパのどこかにいるような感覚になってきた。

いつも簡単に海外へ行っていたのに、ウソのように遠い存在になってしまった。
友人の何人かは、すでに海外へ旅行しているが、私たちの場合は、自分達で計画し、飛行機、車、ホテルを予約しなければならないので、時間がかかる。
一応、来年は行こうと思っているが、今までのようなハードスケジュールにはしない予定。きっと訪れる箇所も全然タイプが異なる場所になるだろう。
それで、思い出した、山のように、書いていない修道院、教会があったことを、、、

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