2022年の最後の旅行、徳島滞在のお遍路は、高知県の室戸岬周辺のお寺を回って終了となり、残った時間は、室戸岬のジオ探索としました。
翌日は予備日でしたので、もう1度訪れたかった鶴林寺、国分寺の石庭、大塚国際美術館で時間を調節し、徳島空港から羽田へ。
これで、ようやくボケ防止のために再開した2022年の旅行アップは終わりとなります。
【3日目高知県:みくろ洞→24番最御崎寺→25番津照寺→26番金剛頂寺→室戸岬の海岸線を歩く→室戸岬世界ジオパークセンター→阿南泊】
みくろ洞:若き空海が修行していたといわれる洞窟。向かって右側が修行を行った洞窟で、左が生活をしていた場所と言われている。昔は、海岸線が近くにあったそうだ。
それにしても、二つの洞窟入口前の鉄骨組はなんだろう?変!変!間違いで取り付けられたとしか思えない。

若い空海が見つめていたここからの景色。彼の名前の由来はここ。

24番最御崎寺 高知県室戸岬のスカイラインの途中にある。

駐車場からの道。亜熱帯植物も混ざって大きく成長している。



スカイラインをそのまま上ると、室戸岬灯台へ着く。天気も良く、スカッーとした最高の眺め。

あまりの気持ち良さに、ウワー凄い!と喜んでいると、突然、ライン電話の音が流れてきた。
急いで開けると、「今からじいじとばあばの家に遊びに行っていい?」と可愛い孫の声!
「あのねえ、今ね、飛行機に乗ってそれから車でいっぱい走った遠くにいるのよ。だから、お家にはだれもいないのよ。」と言いながら、ビデオライン電話に、この海の景色を見られるようにした。
すると、孫は、「私も飛行機に乗ってそっちへ行く!!」「え、えーっ?!」
電話に出た息子も、「綺麗だねー」
この広大な景色を、タイミングよく、息子や孫と共有できて、その幸運に感謝。
25番津照寺 駐車場は少し離れた漁港にあり、少々迷った。
急な階段にギョッ。


風が強い為か、本堂はガラス戸が閉まっており、それを開けて入り、お参りをする。

26番金剛頂寺


ここからは、室戸岬観光。
この辺りは、室戸ユネスコ世界ジオパークと呼ばれる地球の動きを見られる所。

中岡慎太郎の像近くの駐車場に車を止め、海岸を歩く。この辺りは、1600~2800万年前の深海に積もった縞々の地形(タービダイト)が見られる場所。深海の地層が、フィリピン海プレートによって押され、ゆがみ、地上に押し上げられているのだ。


上の方に、小さく室戸岬灯台が見える。



まるで粘土のようにぐにゃっと曲がっていたり、反ったり、ずれたり、とにかくダイナミックな地層!さらに、斑レイ岩という石の存在も知った。
この到達しにくい場所に来ることができた事、本当にお遍路に感謝したい。
しかし、室戸世界ジオパークセンターで、高知県南の海の立体画像というのを見た時、ゾッとした。
高知県海岸から南、海底は少し平らに続いているのだが、数キロ沖にドカーンと崖のように深くなっているのだ。かなり幅広い範囲で、かなり深く沈んでいる海底。
これが、いつか、跳ね返る日が来るのだ。これが南海トラフ地震。地球の動きは感動を呼ぶと共に、恐ろしい存在だ。
【4日目:20番鶴林寺→(国分寺の石庭)→大塚国際美術館→徳島空港】
冬なので、このような景色の中を行く。


見にくいけれど、遠くに沈下橋が見える。
20番鶴林寺

このお坊さん達とは同じホテルだった。まさかここで会えるとは思ってもいなかったので、このような姿が見られてほんとラッキー。撮っては失礼かなと思いながら、かなり離れてからそっと撮った。






近くの遍路の道。ここは山の上の方なので、歩きの場合は、かなりきついでしょうね。

大塚国際美術館は、これで3度目。それなのに、すべての作品を見ていない。
あまりにも広すぎる。毎回作品が増えていて、全く迷路。
地下3階の、久しぶりのイタリア、フランス、トルコなどの教会に、もう胸がいっぱい。頭の中では、ヨーロッパの至る所にある教会や修道院が次々とぐるぐる回るように出てきた。まるでドラえもんの”どこでもドア”を通ったかのように、スーッとヨーロッパのどこかにいるような感覚になってきた。
いつも簡単に海外へ行っていたのに、ウソのように遠い存在になってしまった。
友人の何人かは、すでに海外へ旅行しているが、私たちの場合は、自分達で計画し、飛行機、車、ホテルを予約しなければならないので、時間がかかる。
一応、来年は行こうと思っているが、今までのようなハードスケジュールにはしない予定。きっと訪れる箇所も全然タイプが異なる場所になるだろう。
それで、思い出した、山のように、書いていない修道院、教会があったことを、、、
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