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2017年8月 6日 (日)

レイレ修道院 Monasterio de Leyre の教会 スペシオーサの正門

櫻井氏の本の中での、レイレ修道院のクリプトの衝撃があまりにも大きかったので、教会の建物自体への興味は全く持っていなかった。だから、受付で鍵を渡され”まず教会へ行ってください。その後こちらへ戻ってきてクリプトへ”と指示された時、正直なところ行きたくなかった。何がなんでもクリプトを真っ先に見たかったのだ。

全く、教会オタクらしくない気持ちだ!と自分を戒めつつ、現在ホテルになっている部分を悶々とした思いで回っていった。これは、教会の北側面。なんと、窓がどこにもない!ロマネスクであることがよくわかる。教会内部は暗いだろうと想像される。手前に広がる広場は、かつてゴシック様式の回廊だった所で、その出入り口をふさいだ跡が見える。遠くに1つだけ残ったバットレスが見えるが、その奥が内陣、その地下がクリプトになる。

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(この旅行をしたときは、主人以外に息子(右下)も一緒だった。かわいそうに彼は、初めてのスペインだというのにマドリードも見られず、こういう田舎の修道院ばかりを巡る旅に付き合わされたのだ。イタリアを回っているときも常にこういう状態だったから、彼も慣れてはいると思うけれど・・・。好きな運転をさせてもらえたので、悪くはなかったと思うが。)

クリプトと反対側、つまり西側に着いた。ファサードを見て、あれーーー!びっくり!そして興奮状態。こんな面白いものがあるとは想像もしていなかった。タンパンとその周囲にある多くの小さな怪物達。なんだか入り口を作った後、はめ込んだように見える。

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この西門は、”スペシオーサの門《Porta Speciosa》(スペイン語の本では、La Puerta Bella(美しい門)と説明されている)”と呼ばれ、11世紀から12世紀作成の貴重な門だという。タンパンは素朴なロマネスク、しかしその周りの飾り迫縁や装飾帯は彫刻のタイプが異なるので、作成年代は異なるらしい。タンパンの中央はエル・サルバドール(El Salvador)、向かって左側は聖母、そしてその左右に聖ペトロ(鍵を持っている)と聖ヨハネ、その両外側にそれぞれ手が非常に大きな福音史家。素朴で、見ていてほっとするような感じ。聖母は衣服の縁取りの模様が非常に繊細で美しい。そして福音史家達の手が非常に非常に大きいのが印象的だ。

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アーチ上部の装飾帯にも、様々な場面の彫刻がされているが、このような上部が四角いタイプはフランスではあまり見られない。しかし、スペイン北部では普通にあるようだ。後に訪問したサングエサでは、見事な彫り物を施した装飾帯に驚いた。また、いつか書くつもりですが。

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日本語のパンフレットによると、左上から、聖ミカエル、キリストの変容、聖女ヌニロとアロディアの殉教と書かれている。

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写真が悪くて申し訳ないが、こちらの方が面白い(クリックすると画像は拡大します。)。上部右から左に向かって、ヨナとクジラ(ヨナは神の指示に背いたのでクジラに飲み込まれる)、受胎告知(聖ミカエルが怪物のように見える)、怪物の大きな顔面、その左も怪物?悪魔?。その下は、聖母マリアの訪問、司教など。

フランスやイタリアの教会のファサードではあまり見ない装飾方法に、面白味を感じた。四角い網目模様は、一つのパッチワークのパターンのように、周りのどことも関係なく置かれている。サングエサでも同様だった。

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