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2017年6月 7日 (水)

ガリシアGaliciaの海岸と遺跡Castro de Barona

昨年でのガリシア訪問では、サンティアゴ・コンポステラから西へ向かい、大西洋の美しい海岸線をドライブした。ムロスMurosという町から南へバヨナBaionaまでの入り組んだ海岸は、リアス・バハスRias Bajasと呼ばれ、良港だけでなく、美しい海と素晴らしい景観から避暑地も多い。ミシュランでは2つ星の観光地だ。

Galicia1
Galicia5

ところで、ガリシアの海岸線には、ローマ時代の遺跡が点在している。紀元前1Cから紀元後1Cの間に住んだといわれるケルト人の住居跡で、直径5メートルから10メートルぐらいのサークルストーンが集まっている。見たかったのは、最大であるCastro de Santa Tregaという遺跡だが、ポルトガル国境近くなので、残念ながら、そこに行く時間はなかった。幸運にも、ドライブ途中にCastro de Baronaという遺跡があったので、寄ってみた。ちなみに、Castroというのは、スペイン語で”ローマ時代の砦(のある丘)”の意。

遺跡というと、その維持費の為に料金を支払うのだと思って、きょろきょろと入口らしき所を探した。建物があったのでそこで支払いをするのかと行ってみたが、そこは喫茶店でおまけに休みだった。要するに、そのような事務的なものは何もなく、ただ簡単な矢印があるだけだったのだ。その矢印に従って、森の中の細い舗装されていない道を海の方へ下って行く。

Castro1_2Castro2

Castro3
遠くに全体像が見えてきた。この辺りは大きな岩が多い。小さく何人かの男女が見えたが、砂浜で群がっているところを考えると、どうも遺跡目当てではなさそう。もっと近づいてわかったのだが、彼らは水着姿の人とヌーディスト達だった。その傍を2人の男性が遺跡の方からこちらに向かってきているのだが、彼らは、ヌーディスト達と目を合わさないよう、下を向いて歩いていた。(関係ない話ね)

Castro4
円形の石組みがはっきりと見えてきた。江の島のように、海岸の先に突き出た場所に集落が作られている。(いつの間にか、ヌードだった女性が服を着ていた・・・)それにしても、このような地形での生活は、厳しかったであろう。嵐のときなどは、どうしていたのだろう。

Castro5
塀があるなんて、思ってもいなかった。3重にもなっている。意外に高さがあり、私の背より高いところもあった。住居のサークルの石の高さは、60センチから1メートルぐらい。きっとその上に、円錐状に木材とか枝とかで組んだ空間を作っていたのかなと想像してみる。

Castro6
Castro7

Castro8
wikiを読むと、食物は魚介類、羊やヤギも飼っていたらしい。金属加工品や煉瓦、布地なども現地で発見されているのだそうだ。ケルト人というと、フランスのブルターニュ地方にも住んでいた。複雑に入り組んだ紐状の模様とか、透明感ある音楽とかが連想されるが、実際、詳細は何も知らない。

でも遺跡というのが過去の人間の生活の証だと思うと、保存の義務を感じるし、遠くの私たちでもその維持を願う。2012年からリノベーションが始まったらしいが、なんだかほったらかしにされているようなこの遺跡を見て、”スペインの方々、どうぞ、守ってください”と願わずにはいられなかった。

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