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2009年2月 7日 (土)

エルサレムを模したサント・ステファノ教会群① Basilica di Santo Stefano a Bologna

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このような変化のある教会建築は初めてでした。と言っても、上の写真のように、外見上は何の変哲も無くて、大きくもない建物を見ると、信じられないでしょう?

ここは、ボローニャの中心広場から南東に10分ほど歩いたサント・ステファノ教会。小さいながらもその内部は、クリプトや回廊だけでなく、今までの教会訪問の経験からは考えられないほど変化に富んだ教会だったのです。私は気に入ってしまいました。

Sst23_plan 右の平面図を見てください。変わっているでしょう?建物は一つだけではなくて、上の写真で説明しますと、右側の教会と、その左にある八角形の建物、さらに左に見える小さめの建物も全部中の通路で繋がっていて、それら全部を併せてサント・ステファノ教会を構成しているのです。

1-3:聖十字架教会
4:セポルクロ聖堂
5:サン・ヴィターレとアグリコラ教会
6:ピラトの中庭
8:トリニタ教会
9:ベネディクト修道会の回廊
10:マギのグループ
11:博物館

とても古くからここは神聖な場所だったらしく、西暦80年には(キリスト教からみると)異教の神イシスを奉っていた神殿があったのです。

その後、改築、増築を重ね現在の姿になっていきました。一つ一つ見て行きましょう。

  Sst12_crocif1

Sst31_crocifisso 先ずはメインの入り口である、1番から3番までの聖十字架教会(Chiesa del Crocifisso)から。8世紀に建てられた旧ロンバルト族の大聖堂で、12世紀に改築され、最終的に現在の姿になったのは19世紀のようです。単身廊、天井は木の梁でした。

内陣は、正面の階段を上がった所ですが、かなり新しそうで手前の身廊の古さと対照的です。丁度頭上に、 磔刑のキリストと共に、上部には裁きのキリスト、左右に聖ヨハネと聖母マリア、足元にはマグダラのマリアと聖フランチェスコが描かれた、Simone de Crocifissiによるキリストの十字架(1380 右)が掲げられていました。

クリプトの入り口は、階段の両側。購入した小冊子(フランス語)によりますと、この内陣への階段は19世紀になってから造られたもので、元のクリプトへの入り口は、上の写真で、正面両サイドに見える、閉じられた白いドアの部分だったそうです。

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左の写真は、クリプトへ入るあたりを横から撮りました。上への階段を登ると内陣へ、少し下るとクリプトに入れます。

1019年に建設されたクリプトには、殉教者聖ヴィターレとアグリコーラの遺体が納められているそうで、さらに柱頭も面白いのが見られるとのことです。

しかし、私達が訪れたときは、奥で礼拝が行われていまして、何人もの修道士達が歌っていましたし、信者の方もいらして、とても写真を撮るという雰囲気ではありませんでした。

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Sst10_sepolcro2 さて、クリプトに入る手前左手に、隣の教会(4番)セポルクロ聖堂への連絡する小さなドアがありました。

ドアを通り抜けると、あまりの違いにびっくり!暗い!古い!

大理石とレンガの2種類の柱が円形に置かれていて、これだけを見ると、一瞬洗礼堂かと間違えそう。

でもここが前述した、この複合建築の中で一番古い部分でして、元イシス神殿のあった場所です。5,6世紀にキリスト教としての洗礼堂になり、11,12世紀にセポルクロ聖堂( Sepolcro di Cristo はキリストのお墓、埋葬地の意)になりました。

Sst9_sepolcro1 Sst11_sepolcro3

伝説によると、このボローニャの司教(431-450)だった聖ペトローニオ(後、ボローニャの守護聖人となる)がこの聖堂の立案者で、エルサレムの聖セポルクロを模して建築しのだそうです。

ですので、円の中にあるこの祭壇の下には、聖ペトローニオの聖遺物が納められているそうです。

建築物のここまでの変移は以下の通りです。

Sst29_plan1 Sst25_plan2

5世紀前後に、既にこんな立派な建物が建っていたのですね。そしてそれが現在にも残っているなんて、さすがイタリアです。

さて、更に左側にある5番のサン・ヴィターレとアグリコラ教会( Chiesa SS.Vitale e Agricola )に行きましょう。また半間ほどの狭い入り口を抜けると、このような古い教会内部が目に入ります。

  Sst7_vitale1

こちらも古いです!5世紀では、祈祷用の小礼拝堂だった建物が、6世紀には、司教座大聖堂となり、さらに8世紀から9世紀にかけて、改修および拡張され、さらに11-12世紀に現在の形になったのだそうです。

ここも、大理石の柱とレンガの柱が混ざっています。ここは他に誰もいなくて暗くて、少し怖くて(古かったから?それとも出入り口が一つだったから?)、早々に出てしまいました。

ピラトの中庭に出るには、またセポルクロ聖堂に戻り、左側にある出口から出なければなりません。

(ピラトの中庭以降は、次回とさせていただきます。)

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コメント

私の大雑把で、アバウトな記事に較べて、Cojico
さんの記事はなんと詳しい記事なんでしょう。微に入り、細に入り本当に勉強になります。私は今、そろそろイタリヤに行きたくてうずうずしています。

投稿: yoku | 2009年2月10日 (火) 08時55分

yokuさん、
ほんと、書き方が全然違いますよね。yokuさんのは、中世らしくゆったりとしていて、とても良い雰囲気です。私だけでなく多くの方々も、yokuさんの世界を楽しんでいらっしゃることでしょう。
私はどうも癖が悪くて、雰囲気を楽しむだけでいいのに、なんだか知りたくなってしまい、ごそごそと調べてしまうのです。そしてどうせ調べたのだから、知りたいと思っていらっしゃる方がいたら読んでいただければいいな、と思って書いているのですが・・・

イタリアもフランスも沢山いきたいところがあって、困ってしまいますよね。私も心が半分に分かれます。


投稿: Cojico | 2009年2月10日 (火) 19時25分

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