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2006年6月28日 (水)

ユトリロの家 la maison de Utrillo

今日は、シュザンヌ・ヴァラドンとユトリロが住んでいた家を紹介。

Photo_2 この写真のサクラの花の右側、一見縦長のガラスが付いているように見える二階部分だけが彼の家でした。今でも人が住んでいるので、中は公開されていません。なんとこの部屋は、ルノワール、デュフィー、エミール・ベルナールなども借りていたことがあるとか・・・

一階はモンマルトル博物館の入り口兼売店でもありますが、実際の博物館は、この写真の手前にあり、中にはモンマルトルに集まっていた人々の資料が展示されています。中にはフランスではかなりの有名人らしき人の姿も映っていましたが、残念ながら存じ上げません。

窓からは、もうモンマルトルでは少なくなってしまった小さなぶどう園が広がっていて、その向こうにユトリロが足繁く通った酒場“ラパン・アジル”が見えています。(下の写真は丁度絵の構図と同じように撮ったつもりなのですが・・・左の白壁にAU LAPIN AGILEと書かれています。)

Lapin_agile

暗い夜道の石畳の上で、彼は夜な夜な酔っ払ってうずくまっていたのでしょうか?2つ目の角を曲がれば自宅に帰れるのに、彼は心の中で自宅に帰るのを拒否していたのでしょうか?

初期の彼の絵の色は、好きです。漆喰を実際に塗りこめた人気のある有名な壁だけでなく、ラパン・アジルの脇に描かれている寂しそうな色を塗りこめた道の表現も気に入っています。

母親や妻から強いられて"昔の絵のように”描がかされた後期の絵には、初期の彼独特の複雑な感情の動揺が見当たらず、さっぱりとしていて、同じ画家が描くので色の表現方法は同じように見えますが、似ているようで似ていないと私は感じています。

彼の最後の頃の写真を見ると、その表情はとても幸せそうとは言えませんが、穏やかではありました。アル中との長期共存、外で描くことのできなかった彼は、部屋の中で、過去の自分の絵や絵葉書をみて描いたと言われています。

彼は、キャンバスと向かい合っている時一人幸せを感じていたのか、それとも絵を描いた後に手に入れることのできたアルコールに浸った時幸せを感じていたのだろうか・・・?

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